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Jグランツの補助金情報取得APIは、利用申請も認証も無く、URLに条件を付けて呼ぶだけで補助金の一覧と詳細をJSONで返します。2026年11月1日に弊社が18語で受付中の補助金を引くと、和集合は297件でした。その詳細を全件取り、呼び方、必須の検索語と取りこぼし、返る項目と空の多い項目、gBizINFOとの違い、落とし穴、API利用規約を、取った記録と公式資料でまとめます。

この記事でわかること
JグランツのAPI(補助金情報取得API)は、利用申請も認証も無く、URLに条件を付けて呼ぶだけで、補助金の一覧と詳細をJSONで返します。弊社が2026年11月1日に18語で受付中の補助金を引くと、和集合は297件でした。
ただし一覧は検索語が必須で、1語では18語の和集合の一部しか返りません。この記事は、補助金を使う顧客に設備やシステムを売る営業や、取引先に情報を届ける担当者に向けて、呼び方・返る項目・取りこぼし・規約を、取った記録と公式資料でまとめます。
Jグランツは、デジタル庁が運営する、国や自治体の補助金の電子申請システムです(デジタル庁 開発者サイト)。APIは、その補助金データベースから補助金の情報を取り出す口です。
返るのは補助金の制度の情報で、題・対象地域・業種・従業員数・上限額・募集期間・公募要領などです。申請した会社や採択された会社は返りません。
利用目的は、文書の決まった15の語から付きます。受付中の297件で最も多いのは「設備整備・IT導入をしたい」の110件(37.0%)で、「新たな事業を行いたい」91件が続きました。
設備やシステムを売る会社なら、use_purpose にこの語を入れて呼ぶと、商材の購入に使えそうな補助金だけが返ります。「補助金」の語と組み合わせると、受付中は69件でした。
募集の期間は、詳細の募集の回(workflow)ごとに入ります。2026年11月1日9時(日本時間)から30日以内に終わる募集の回を持つ補助金は、297件のうち64件、7日以内は13件でした。
締切の近い順に並べて、顧客へ案内する時期と、申請の準備の手伝いが間に合うかを決められます。
受付中の297件では、対象地域・業種・従業員数のどれにも値が入っていました。地域が1つだけの補助金288件では、全国103件・東京都98件・愛知県18件の順です。
従業員数は「従業員数の制約なし」が235件(79.1%)で、業種は20の区分すべてが付いた補助金が63件ありました。絞り込みで効くのは、主に地域と利用目的です。
仕様はデジタル庁の開発者サイトの「JグランツAPIドキュメント」に、OpenAPIの形(YAML)で公開されています。Jグランツの画面の「API」の頁からも、利用概要と利用規約のPDFに進めます。
API利用概要(PDF)には、利用申請と認証機能は「なし」、呼び出しは「上限:10回 /1秒」とあります。弊社も申し込みやキー無しで呼べました。
口は3つです。一覧で補助金のIDを集め、IDごとに詳細を引きます。詳細は、募集の回ごとの期間と地域を持つV2を使いました。
| API | 返すもの |
|---|---|
| 補助金一覧取得API(v1) | 条件に合う補助金の9項目 |
| 補助金詳細取得API(v1) | 1件の詳細と添付ファイル |
| 補助金詳細取得API V2 | 地域と募集期間を募集の回(workflow)ごとに持つ形 |
一覧の必須の引数は、keyword(検索語・2文字以上)・sort(並べる項目)・order(昇順か降順か)・acceptance(募集期間内に絞るか)の4つです。
keyword か acceptance を欠いて呼ぶと、HTTP 400と「Bad request」だけが返りました。
受付中の補助金を「補助金」の語で引くなら、次のURLになります(語はURLの形に直して渡します)。
https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies?keyword=補助金&sort=created_date&order=DESC&acceptance=1
任意の引数で、利用目的・業種・従業員数・補助対象地域・制度名を絞れます。制度名のほかは、値を文書の決まった語から選びます(例 従業員数は「20名以下」「300名以下」など8つ)。
詳細は、一覧で受け取ったIDを末尾に付けて呼びます。
https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v2/public/subsidies/id/<補助金のID>
弊社が取った記録は次のとおりです。
| 項目 | 取った結果 |
|---|---|
| 取った日 | 2026年11月1日 |
| 一覧で引いた語 | 18語(受付中に絞った) |
| 受付中の補助金(18語の和集合) | 297件 |
| 詳細(V2)の応答 | 297件・計656,547,890バイト(約657MB) |
| 詳細の応答の中央値・最大 | 68,492バイト・66,324,695バイト |
| 応答に入っていた添付ファイル | 842個(デコードして約491MB) |
| APIの呼び出し | 計331回(約20分) |
応答が大きいのは、公募要領や申請様式のファイルが、詳細の応答の中にBase64の文字で入っているためです。添付の無い補助金は297件のうち149件で、1MBを超えた応答は114件でした。
受付の状態を問わずに(acceptance=0)呼ぶと、募集を終えた補助金も返ります。「補助金」の語では2,466件で、応答は1回で約1.6MBでした。
一覧が返すのは9項目です。補助金のID・補助金番号・題・対象地域・従業員数・上限額・募集開始日時・募集終了日時・制度名です。
詳細(V2)は19項目を返しました。受付中の297件で、値が入っていた割合は次のとおりです。
| 項目 | 297件で値があった割合 |
|---|---|
| 題・補助金番号・本文・利用目的・業種・従業員数 | 100% |
| 上限額 | 100%(うち0円が83件) |
| 補助率 | 79.5% |
| キャッチフレーズ | 63.6% |
| 交付要綱の添付 | 43.8% |
| 申請様式の添付 | 43.1% |
| 公募要領の添付 | 33.7% |
| 類型 | 4.0% |
上限額の0円は、上限が無いのか書かれていないのかが、応答からは分かりません。0円を除く214件の上限額の中央値は300万円でした。
補助率は数字の項目ではなく、文で入ります。分数や割合の形が153件で、「公募要領をご確認ください」のような文が24件、空が61件でした。
募集の回(workflow)は297件で計422回あり、2回以上の募集を持つ補助金が14件です。募集名は422回のうち181回、事業終了期限は182回に入っていました。
本文(detail)は、297件ともHTMLのタグを含む文でした。タグを除いた字数の中央値は774字です。
取れないものもあります。申請した会社・採択された会社・交付した額の実績にあたる項目はありません。業種と従業員数は、補助金の対象の条件で、会社の情報ではありません。
3つは、同じ「補助金」を扱っていても、返す側が違います。Jグランツは制度の側、ものづくり補助金の採択者一覧とgBizINFOの補助金情報は会社の側です。
| データ | 返すもの |
|---|---|
| JグランツのAPI | 補助金の制度(募集の期間・対象・上限額・公募要領) |
| ものづくり補助金の採択者一覧 | 採択された会社(名称・法人番号・事業計画名) |
| gBizINFOの補助金情報 | 法人番号ごとの補助金の名前・認定日・金額など |
弊社が取った受付中の297件の詳細に、会社名・法人番号・採択や交付の結果にあたる項目はありませんでした。返るのは、誰が申し込めるかと、いつまでに申し込むかです。
ものづくり補助金も、Jグランツに補助金として載っています。受付の状態を問わず「ものづくり」で引くと192件が返り、題に「ものづくり・商業・サービス」を含む物が30件ありました。
ただし返るのは各回の募集の情報で、採択された会社は返りません。採択の一覧はものづくり補助金の採択企業一覧をPDFで取る方法と活用法にまとめています。
gBizINFOは、法人番号で会社を引き、その会社の補助金情報を返します。引く入口が会社なので、案内する補助金を探す入口にはなりません。
使い分けは、案内する補助金を探すならJグランツ、補助金を受けた会社を探すならgBizINFOと各補助金の採択の一覧です。gBizINFOの使い方はgBizINFOの使い方にまとめています。
一覧は、作成日時(created_date)・募集開始日時・募集終了日時のどれかで並べられます。ただし一覧の応答に作成日時の項目は無く、並べた順でしか分かりません。
新しく載った補助金は、前に取ったIDの集合と今回のIDの集合を比べて拾います。同じ18語で呼び直し、増えたIDだけ詳細を取れば、添付を含む重い応答を何度も取らずに済みます。
募集の期間は、詳細の募集の回ごとに別々に入ります。受付中の補助金は、募集の回の終了日時で、案内の対象から外す日を決めます。
申請の練習用の補助金も1件あります。新しい補助金の案内に使うなら、題で外します。
JグランツのAPIには、申請する人向けの「Jグランツ 利用規約」とは別に、「jGrants Web-API 利用規約」(PDF)があります。Jグランツの「API」の頁が、利用概要とこの規約へ案内しています。
規約は、本機能をベータ版としています。予告なく止めることがあり、利用が著しく集中したときは制限できるとしています。
弊社は、道具ごとに呼ぶたびに3秒待つ形で、計331回で止めました(2本の道具が並行した約40秒は、間隔が3秒未満の所がありました)。
商用利用の可否を書いた条は、API利用規約にはありません(2026年11月1日に確認)。社外に出すサービスに組み込む前は、問い合わせ先(API利用概要に記載のメール)に確かめるのが確実です。
申請する人向けの利用規約(2025年9月26日改訂)は、利用者を補助金等の申請を行う者と定めています。APIで取った情報の扱いは、API利用規約の条件で確かめます。
本文(detail)には事務局の問い合わせ先が多く入っています。297件のうち193件に「電話」かTELの語、117件にメールアドレスの形がありました。本文を社外へ出すなら、連絡先の扱いを自社の個人情報の決まりで確かめます。
Jグランツの画面の頁は、robots.txtで /index.html 以外への機械の巡回を断っています。補助金の情報は、画面からでなくAPIで取ります。
まず、自社の商材に近い語を keyword に入れ、acceptance=1 で一覧を呼んでみてください。返った件数と募集終了日時の並びが、いま顧客に案内できる補助金の数と時期の目安になります。
補助金の対象の条件(業種・従業員数・地域)と顧客を照らすには、顧客の側にも同じ項目が要ります。取引先データに業種・規模・拠点を出典つきで補い、顧客ランクまで振り分けてCRMに取り込める形にするなら、データエンリッチメントを承ります。
受注の実績から、次に当たる先を理由つきで並べるならターゲットリスト作成です。相談からどうぞ。
関連記事: ものづくり補助金の採択企業一覧をPDFで取る方法と活用法/gBizINFOの使い方/官公需情報ポータルサイトAPIの取り方と活用法/法人番号公表サイトのCSVダウンロードと活用法
ワークスアプリケーションズで大手企業向けERPの営業と導入を担当し、外資系SaaS企業と国内大手放送局で販路と新規事業の立ち上げ、AI学習用データを扱うAIスタートアップ2社でマーケティングと営業を担った。2024年10月から生成AIの実装に入り、いまは大手企業の現場で、AIエージェントを要件定義から運用まで手がけている。
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FAQ
要りません。JグランツのAPI利用概要には「利用申請 なし」「認証機能 なし」とあり、弊社も申し込みもキーも無く呼べました(2026年11月1日)。呼び出しは1秒に10回までで、API利用規約に同意して使います。
分かりません。弊社が取った受付中の297件の詳細に、会社名や法人番号の項目はありませんでした。採択された会社は、ものづくり補助金のように補助金ごとの事務局が公表する一覧や、gBizINFOの補助金情報で探します。
一覧は検索語が必須で、語を入れない取り方はありません。弊社は広い語を18個入れて呼び、補助金のIDで重複を除いて297件にしました。最後に足した6語で増えたのは2件だけでしたが、これでJグランツの受付中の全件が取れたかは確かめられていません。
API利用規約は、APIを使ったサービスに出典を書くこと(記載例は「出典:J グランツ」)、加工したときはその旨を書くことを求めています。商用利用の可否を書いた条はありません。公募要領などの添付には第三者の権利がある場合があり、その許諾は利用者の責任です。