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JグランツAPIの​取り方と​活用法|​受付中の​補助金の​拾い出し・​締切の​管理・​顧客への​案内

Jグランツの補助金情報取得APIは、利用申請も認証も無く、URLに条件を付けて呼ぶだけで補助金の一覧と詳細をJSONで返します。2026年11月1日に弊社が18語で受付中の補助金を引くと、和集合は297件でした。その詳細を全件取り、呼び方、必須の検索語と取りこぼし、返る項目と空の多い項目、gBizINFOとの違い、落とし穴、API利用規約を、取った記録と公式資料でまとめます。

著者: 村山 悠太(ゴムマリ) 最終更新: 2026年11月

白い机で、紺の上着の人が片手にペン、もう片方の手に書類を持つ手元と、右端に隣の人の手
写真はイメージです

この記事でわかること

  • JグランツのAPIは利用申請も認証も無く、補助金の一覧と詳細をJSONで返す。2026年11月1日に18語で引いた受付中の補助金は、和集合で297件だった
  • 一覧は検索語が必須で、ページ送りが無く、1回の呼び出しで返る。「補助金」の1語では、18語の和集合297件のうち204件しか返らなかった
  • 返るのは補助金の制度の情報(題・対象地域・業種・従業員数・上限額・募集期間など)で、申請した会社や採択された会社は返らない
目次
  1. 使いどころは3つ:受付中の補助金の拾い出し・締切の管理・顧客への案内
  2. 取り方:URLに条件を付けて呼ぶ
  3. 規模感:受付中の297件の詳細を全件取った
  4. 取れる項目・取れない項目
  5. gBizINFO・ものづくり補助金の採択一覧との違い
  6. 差分:新しい補助金をIDで拾う
  7. 落とし穴:実際に取って踏んだもの
  8. 規約:API利用規約の条件
  9. 次の一歩

JグランツのAPI(補助金情報取得API)は、利用申請も認証も無く、URLに条件を付けて呼ぶだけで、補助金の一覧と詳細をJSONで返します。弊社が2026年11月1日に18語で受付中の補助金を引くと、和集合は297件でした。

ただし一覧は検索語が必須で、1語では18語の和集合の一部しか返りません。この記事は、補助金を使う顧客に設備やシステムを売る営業や、取引先に情報を届ける担当者に向けて、呼び方・返る項目・取りこぼし・規約を、取った記録と公式資料でまとめます。

使いどころは​3つ:受付中の​補助金の​拾い出し・​締切の​管理・​顧客への​案内

Jグランツは、デジタル庁が運営する、国や自治体の補助金の電子申請システムです(デジタル庁 開発者サイト)。APIは、その補助金データベースから補助金の情報を取り出す口です。

返るのは補助金の制度の情報で、題・対象地域・業種・従業員数・上限額・募集期間・公募要領などです。申請した会社や採択された会社は返りません。

1. 自社の商材が使える受付中の補助金を拾う

利用目的は、文書の決まった15の語から付きます。受付中の297件で最も多いのは「設備整備・IT導入をしたい」の110件(37.0%)で、「新たな事業を行いたい」91件が続きました。

設備やシステムを売る会社なら、use_purpose にこの語を入れて呼ぶと、商材の購入に使えそうな補助金だけが返ります。「補助金」の語と組み合わせると、受付中は69件でした。

2. 締切の近い順に並べて、案内の時期を決める

募集の期間は、詳細の募集の回(workflow)ごとに入ります。2026年11月1日9時(日本時間)から30日以内に終わる募集の回を持つ補助金は、297件のうち64件、7日以内は13件でした。

締切の近い順に並べて、顧客へ案内する時期と、申請の準備の手伝いが間に合うかを決められます。

3. 顧客の地域・業種・従業員数で、案内できる補助金を絞る

受付中の297件では、対象地域・業種・従業員数のどれにも値が入っていました。地域が1つだけの補助金288件では、全国103件・東京都98件・愛知県18件の順です。

従業員数は「従業員数の制約なし」が235件(79.1%)で、業種は20の区分すべてが付いた補助金が63件ありました。絞り込みで効くのは、主に地域と利用目的です。

取り方​:URLに​条件を​付けて​呼ぶ

仕様はデジタル庁の開発者サイトの「JグランツAPIドキュメント」に、OpenAPIの形(YAML)で公開されています。Jグランツの画面の「API」の頁からも、利用概要と利用規約のPDFに進めます。

API利用概要(PDF)には、利用申請と認証機能は「なし」、呼び出しは「上限:10回 /1秒」とあります。弊社も申し込みやキー無しで呼べました。

口は3つです。一覧で補助金のIDを集め、IDごとに詳細を引きます。詳細は、募集の回ごとの期間と地域を持つV2を使いました。

API 返すもの
補助金一覧取得API(v1) 条件に合う補助金の9項目
補助金詳細取得API(v1) 1件の詳細と添付ファイル
補助金詳細取得API V2 地域と募集期間を募集の回(workflow)ごとに持つ形

一覧の必須の引数は、keyword(検索語・2文字以上)・sort(並べる項目)・order(昇順か降順か)・acceptance(募集期間内に絞るか)の4つです。

keyword か acceptance を欠いて呼ぶと、HTTP 400と「Bad request」だけが返りました。

受付中の補助金を「補助金」の語で引くなら、次のURLになります(語はURLの形に直して渡します)。

https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies?keyword=補助金&sort=created_date&order=DESC&acceptance=1

任意の引数で、利用目的・業種・従業員数・補助対象地域・制度名を絞れます。制度名のほかは、値を文書の決まった語から選びます(例 従業員数は「20名以下」「300名以下」など8つ)。

詳細は、一覧で受け取ったIDを末尾に付けて呼びます。

https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v2/public/subsidies/id/<補助金のID>

規模感:受付中の​297件の​詳細を​全件​取った

弊社が取った記録は次のとおりです。

項目 取った結果
取った日 2026年11月1日
一覧で引いた語 18語(受付中に絞った)
受付中の補助金(18語の和集合) 297件
詳細(V2)の応答 297件・計656,547,890バイト(約657MB)
詳細の応答の中央値・最大 68,492バイト・66,324,695バイト
応答に入っていた添付ファイル 842個(デコードして約491MB)
APIの呼び出し 計331回(約20分)

応答が大きいのは、公募要領や申請様式のファイルが、詳細の応答の中にBase64の文字で入っているためです。添付の無い補助金は297件のうち149件で、1MBを超えた応答は114件でした。

受付の状態を問わずに(acceptance=0)呼ぶと、募集を終えた補助金も返ります。「補助金」の語では2,466件で、応答は1回で約1.6MBでした。

取れる​項目・​取れない​項目

一覧が返すのは9項目です。補助金のID・補助金番号・題・対象地域・従業員数・上限額・募集開始日時・募集終了日時・制度名です。

詳細(V2)は19項目を返しました。受付中の297件で、値が入っていた割合は次のとおりです。

項目 297件で値があった割合
題・補助金番号・本文・利用目的・業種・従業員数 100%
上限額 100%(うち0円が83件)
補助率 79.5%
キャッチフレーズ 63.6%
交付要綱の添付 43.8%
申請様式の添付 43.1%
公募要領の添付 33.7%
類型 4.0%

上限額の0円は、上限が無いのか書かれていないのかが、応答からは分かりません。0円を除く214件の上限額の中央値は300万円でした。

補助率は数字の項目ではなく、文で入ります。分数や割合の形が153件で、「公募要領をご確認ください」のような文が24件、空が61件でした。

募集の回(workflow)は297件で計422回あり、2回以上の募集を持つ補助金が14件です。募集名は422回のうち181回、事業終了期限は182回に入っていました。

本文(detail)は、297件ともHTMLのタグを含む文でした。タグを除いた字数の中央値は774字です。

取れないものもあります。申請した会社・採択された会社・交付した額の実績にあたる項目はありません。業種と従業員数は、補助金の対象の条件で、会社の情報ではありません。

gBizINFO・​もの​づくり補助金の​採択一覧との​違い

3つは、同じ「補助金」を扱っていても、返す側が違います。Jグランツは制度の側、ものづくり補助金の採択者一覧とgBizINFOの補助金情報は会社の側です。

データ 返すもの
JグランツのAPI 補助金の制度(募集の期間・対象・上限額・公募要領)
ものづくり補助金の採択者一覧 採択された会社(名称・法人番号・事業計画名)
gBizINFOの補助金情報 法人番号ごとの補助金の名前・認定日・金額など

弊社が取った受付中の297件の詳細に、会社名・法人番号・採択や交付の結果にあたる項目はありませんでした。返るのは、誰が申し込めるかと、いつまでに申し込むかです。

ものづくり補助金も、Jグランツに補助金として載っています。受付の状態を問わず「ものづくり」で引くと192件が返り、題に「ものづくり・商業・サービス」を含む物が30件ありました。

ただし返るのは各回の募集の情報で、採択された会社は返りません。採択の一覧はものづくり補助金の採択企業一覧をPDFで取る方法と活用法にまとめています。

gBizINFOは、法人番号で会社を引き、その会社の補助金情報を返します。引く入口が会社なので、案内する補助金を探す入口にはなりません。

使い分けは、案内する補助金を探すならJグランツ、補助金を受けた会社を探すならgBizINFOと各補助金の採択の一覧です。gBizINFOの使い方はgBizINFOの使い方にまとめています。

差分​:新しい​補助金を​IDで​拾う

一覧は、作成日時(created_date)・募集開始日時・募集終了日時のどれかで並べられます。ただし一覧の応答に作成日時の項目は無く、並べた順でしか分かりません。

新しく載った補助金は、前に取ったIDの集合と今回のIDの集合を比べて拾います。同じ18語で呼び直し、増えたIDだけ詳細を取れば、添付を含む重い応答を何度も取らずに済みます。

募集の期間は、詳細の募集の回ごとに別々に入ります。受付中の補助金は、募集の回の終了日時で、案内の対象から外す日を決めます。

落と​し穴:実際に​取って​踏んだ​もの

  • 検索語が無いと呼べず、1語では全件にならないkeyword は必須で、1文字だけでもHTTP 400でした。受付中を「補助金」で引くと204件、「事業」で217件で、両方に入るのは150件でした。広い語を何個か入れて、IDで重複を除きます。
  • エラーの理由が返らない必須の引数が欠けたときも1文字の語のときも、返るのは「Bad request」の1語だけでした。どの引数が悪いかは、自分で文書と照らします。
  • 地域で絞ると「全国」の補助金が落ちる受付中を「補助金」で引いた204件のうち、対象地域が「全国」だけの補助金は91件ありました。地域に「東京都」を指定すると47件で、全国だけの91件はどれも入りません。
  • 表記ゆれの許容は完全ではない文書は、全角・半角の表記ゆれを許容するとしています。受付の状態を問わず引くと、IoTは89件、IoTは88件で、1件違いました。
  • 空白を入れた語でもエラーにならない文書は検索語に空白を入れられないとしていますが、「補助金 東京」は57件を返しました。どう解釈されたかは分からず、弊社は空白の無い語だけで集めました。
  • 無いIDでもHTTP 200存在しない形のIDで詳細を呼ぶと、HTTP 200で件数0の応答が返りました。エラーの番号ではなく、件数で有無を見ます。
  • 受付中に、手続きの行や練習用が混ざる受付中の297件のうち、題に実績報告・変更届・中止届・奨励金請求・状況報告などの8つの語を含む物が14件ありました(撤回届など、ほかの語の手続きの行もあります)。

申請の練習用の補助金も1件あります。新しい補助金の案内に使うなら、題で外します。

  • 公募が終わった補助金も、受付中として返るものづくり補助金の20〜23次の4件が、受付中の297件に入っていました。ものづくり補助金の採択結果の頁は「本補助金の公募は終了しております」としています。受付中は、新しい公募中とは限りません。
  • 一覧では制度名が空のことが多い一覧の制度名(institution_name)は、同じ補助金でも、引いた語によって入ったり空になったりしました。「補助金」の1回の呼び出しでは、204件のうち160件が空でした。詳細では297件とも入っています。
  • 区切りが一覧と詳細で違う複数の値は、一覧の地域と詳細の業種・利用目的では「 / 」(前後に空白)で区切られます。詳細の募集の回の地域は「/」だけで、複数の地域を持つ12回がこの形でした。
  • 日時は協定世界時(UTC)募集終了の422回のうち207回が「14:59Z」(日本時間の23時59分)で、19回が「15:00Z」(日本時間の翌日0時)でした。15:00Z の物は、UTC のまま日付だけを切り出すと、締切が1日早く見えます。
  • 添付の形が文書の例と違う文書の応答の例では、公募要領などの添付はファイル1つの形です。応答では297件とも配列で、申請様式が10個以上入る補助金が16件、最も多い物は26個でした。
  • 3秒ごとでも429が返った3秒ごとに1回の呼び出しの途中で、HTTP 429と「Rate limit exceeded.」が1回返りました。後で同じIDを呼び直すと、HTTP 200で取れました。
  • ありえない年の行がある受付の状態を問わず「補助金」で引いた2,466件に、募集の期間が3026年の補助金が1件ありました。題は「【令和X年度】」で始まる物でした。

規約:API利用規約の​条件

JグランツのAPIには、申請する人向けの「Jグランツ 利用規約」とは別に、「jGrants Web-API 利用規約」(PDF)があります。Jグランツの「API」の頁が、利用概要とこの規約へ案内しています。

  • 利用できる人第4条は、補助金の公開情報を基に、情報の集計や状況の確認等をする者としています。
  • 出典APIを使ったサービスを提供するときは、出典を書きます(第5条。記載例は「出典:J グランツ」)。
  • 加工の明示編集・加工して使うときは、出典とは別に加工したことを書きます。加工した情報を、国や府省が作ったかのように公表・利用してはいけません。
  • 第三者の権利公募要領・交付要綱などで第三者が権利を示しているものは、利用者の責任で許諾を得ます。
  • 禁止事項短時間の大量アクセスなど運用に支障を与えること、改ざんした内容や事実に反する内容のアプリケーションの提供などを禁じています。

規約は、本機能をベータ版としています。予告なく止めることがあり、利用が著しく集中したときは制限できるとしています。

弊社は、道具ごとに呼ぶたびに3秒待つ形で、計331回で止めました(2本の道具が並行した約40秒は、間隔が3秒未満の所がありました)。

商用利用の可否を書いた条は、API利用規約にはありません(2026年11月1日に確認)。社外に出すサービスに組み込む前は、問い合わせ先(API利用概要に記載のメール)に確かめるのが確実です。

申請する人向けの利用規約(2025年9月26日改訂)は、利用者を補助金等の申請を行う者と定めています。APIで取った情報の扱いは、API利用規約の条件で確かめます。

本文(detail)には事務局の問い合わせ先が多く入っています。297件のうち193件に「電話」かTELの語、117件にメールアドレスの形がありました。本文を社外へ出すなら、連絡先の扱いを自社の個人情報の決まりで確かめます。

Jグランツの画面の頁は、robots.txtで /index.html 以外への機械の巡回を断っています。補助金の情報は、画面からでなくAPIで取ります。

次の​一歩

まず、自社の商材に近い語を keyword に入れ、acceptance=1 で一覧を呼んでみてください。返った件数と募集終了日時の並びが、いま顧客に案内できる補助金の数と時期の目安になります。

補助金の対象の条件(業種・従業員数・地域)と顧客を照らすには、顧客の側にも同じ項目が要ります。取引先データに業種・規模・拠点を出典つきで補い、顧客ランクまで振り分けてCRMに取り込める形にするなら、データエンリッチメントを承ります。

受注の実績から、次に当たる先を理由つきで並べるならターゲットリスト作成です。相談からどうぞ。

関連記事: ものづくり補助金の採択企業一覧をPDFで取る方法と活用法/gBizINFOの使い方/官公需情報ポータルサイトAPIの取り方と活用法/法人番号公表サイトのCSVダウンロードと活用法

この記事を書いた人

代表 村山悠太のポートレート

村山 悠太(ゴムマリ代表)

ワークスアプリケーションズで大手企業向けERPの営業と導入を担当し、外資系SaaS企業と国内大手放送局で販路と新規事業の立ち上げ、AI学習用データを扱うAIスタートアップ2社でマーケティングと営業を担った。2024年10月から生成AIの実装に入り、いまは大手企業の現場で、AIエージェントを要件定義から運用まで手がけている。

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FAQ

よく​ある​質問

JグランツのAPIを使うのに、登録やキーは要りますか?

要りません。JグランツのAPI利用概要には「利用申請 なし」「認証機能 なし」とあり、弊社も申し込みもキーも無く呼べました(2026年11月1日)。呼び出しは1秒に10回までで、API利用規約に同意して使います。

JグランツのAPIで、補助金を受けた会社や採択された会社は分かりますか?

分かりません。弊社が取った受付中の297件の詳細に、会社名や法人番号の項目はありませんでした。採択された会社は、ものづくり補助金のように補助金ごとの事務局が公表する一覧や、gBizINFOの補助金情報で探します。

受付中の補助金を全件取るにはどうしますか?

一覧は検索語が必須で、語を入れない取り方はありません。弊社は広い語を18個入れて呼び、補助金のIDで重複を除いて297件にしました。最後に足した6語で増えたのは2件だけでしたが、これでJグランツの受付中の全件が取れたかは確かめられていません。

取ったデータを自社のサービスや資料に使ってよいですか?

API利用規約は、APIを使ったサービスに出典を書くこと(記載例は「出典:J グランツ」)、加工したときはその旨を書くことを求めています。商用利用の可否を書いた条はありません。公募要領などの添付には第三者の権利がある場合があり、その許諾は利用者の責任です。

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