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Notion と社内の基幹システムをつなぐ方式は、社内から Notion の API へ送る形、Notion Workers で取りに行く形、連携の道具、CSV の取り込みの4つに分かれます。最初の分かれ目は、そのシステムに社外から届く口があるかです。件数・頻度・照合・保守で比べた表と、弊社が生産・販売のシステムの取り込みで行った受け入れの照合、ワークフローのシステムで方式を比べた記録でまとめます。

この記事でわかること
Notion と社内の基幹システムをつなぐ方式は、大きく4つです。社内から Notion の API へ送る形、Notion Workers で取りに行く形、連携の道具で組む形、CSV を書き出して人が取り込む形です。
最初の分かれ目は、そのシステムに社外から届く口があるかです。社内のネットワークの中だけで動くシステムなら、社内から Notion の API へ送る形が本命になります。
弊社は、グループ会社の生産・販売のシステムのデータを、書き込み先と仕様を用意し、お客様の社内の連携の道具から Notion の API へ送る形でつなぎました。
受け入れの照合では、文字化けは0件、金額は数量×単価と全行で一致しました。
この記事は、生産・販売・ワークフローなど社内のシステムのデータを Notion で見たい、情報システムの担当者と業務の責任者に向けて書きます。
4つの方式の違い、件数・頻度・照合・保守での比べ方、決める順を、弊社の2つの案件の記録と Notion の公開の文書で整理します。Notion の文書は2026年11月2日に確かめました。
4つの方式は、データを誰が運ぶかで分かれます。
Workers のコードは Notion のクラウドで動き、外部の API へ HTTP で要求を送ります(Notion の開発者向けの文書「What are Notion Workers?」)。
このため、社内のネットワークの中だけで動くシステムを Workers で読むには、Notion のクラウドから届く口が要る、と弊社は見ています。社外から社内へ入る口を開けられないなら、社内から送る形か、人が取り込む形になります。
Workers は、Notion のヘルプでは beta 版で、Business と Enterprise のプランで使える機能です。
Salesforce などのクラウドのサービスとつなぐ方式の選び方は、Salesforce と Notion をつなぐ方式の選び方にまとめています。
4つの方式を、件数・頻度・照合・保守と、社外から届く口が要るかで比べると次のとおりです。
| 方式 | 件数 | 頻度 | 照合 | 保守 | 社外から届く口 |
|---|---|---|---|---|---|
| 社内から Notion の API へ送る | API の上限の内で回す。差分だけ送れば要求が減る | 社内で自由に決める | 送る側とは別に組む | 送る仕組みを社内で持つ | 要らない |
| Notion Workers で取りに行く | 全件を返す同期は1万件未満が目安 | 5分から7日の間隔 | 別に組む。同期する列は手で直せない | Notion のクラウドで動く。頻度が高いほど費用がかかる | 要る |
| 連携の道具で組む | 道具が Notion の API を呼ぶので、上限は同じ | 道具の予定で決める | 道具の外で組む | 道具の設定を社内で持てる | 道具がクラウドなら要る |
| CSV を人が取り込む | 1ファイル50MBまで(有料プラン) | 人の手で | 取り込みは行を足すだけで、重複の確かめが要る | 道具は要らないが、人の手が残る | 要らない |
Notion の API の上限は、接続ごとに1分あたりの要求の数で決まります。Business と Enterprise のプランは1分600回、ほかのプランは1分180回で、データベースの問い合わせは別に毎秒約3回です。
接続ごとの上限のほかに、ワークスペースのすべての接続で共有する上限もあります(Notion の文書)。
一覧を読む要求は1回で最大100行を返すので、約7千行を読むのは約70回です。弊社の試算では、毎日すべて消して作り直すと、書き込みの要求が1日約1.4万回になります。
1分180回のプラン(毎秒3回)なら約80分かかり、1分600回のプランならそれより短くなります。
Workers の同期には、毎回全件を返す置き換えの同期と、変わった分だけを返す差分の同期があります。Notion の文書は、置き換えを1万件未満、差分を1万件以上の目安にしています。
Workers の実行の費用は、Notion Workers の料金が増える理由にまとめています。
差分の同期では、基幹から消えた行を明示して送らないと、Notion に残ります。Notion の文書では、差分で触れなかった行はそのままにされます。
CSV の取り込みは、Notion のヘルプでは行を足すだけで、既存の行は更新しません。新しく取り込む CSV からは、データベースどうしの関係(リレーション)も作れません。
方式は、次の順に問うと絞れます。前の問いの答えで、後ろの候補が減ります。
お客様のグループ会社の生産・販売のシステムにある受注の残りの一覧(約7千行・30あまりの項目)を、Notion で見られるようにした案件です。システムは社内にあり、データベースを社内側から読む形でした。
運び手は、お客様の社内にあった連携の道具です。道具がシステムのデータベースを読み、Notion の API へ片方向で送ります。
弊社は、書き込み先のデータベースと、道具で組むための項目の対応と API の仕様を作りました。
同期は、毎回キーで突き合わせ、新しい行は作り、変わった行は更新し、基幹から消えた行はアーカイブする形にしました。キーが変わらない行は作り直さないので、その行に付けたコメントが残ります。
毎回すべて消して作り直す形は、1日約1.4万回の要求と、コメントが毎回消えることで外しました。訂正の日付で差分だけを送る形は、出荷が済んで消えた行を拾えないので外しました。
同期の最後には、新しく作った・更新した・アーカイブした行の数と結果を、同期の記録の表へ1行書きます。止まったときに、古いデータのまま気づかれない状態を避けるためです。
頻度は、同期のたびに全件が入れ替わる種類の行があり、毎日では書き込みが多すぎるため、お客様の判断で週1回にしました。2026年8月8日から9月26日まで、8回続けて正常に終わったことを、同期の記録で確かめました。
2026年8月、書き込み先の全行を読み、受け取っていた実データとキーで突き合わせました(キーが一致した約2,700件)。結果は次のとおりです。
1つだけ、「顧客の指定の納期」の列が、全行で出荷予定日と同じ値になっていました。送る側で読む列の指定が違っていると見て、その確認をお願いしました。
直すのは送る側の列の指定の1か所で、Notion の側の変更は要らないとお伝えしました。件数と文字化けだけを見ていたら、通っていた誤りです。
2026年10月、閉じたクラウドの中で動くワークフローのシステムのデータを、Notion へ取り込む方式を比べました。社外から社内へ入る口は開けない前提です。
比べたのは、取り出し口(既存の道具の出力・決まった時刻のファイルの出力・API・データベースを直接読む)と、運び手(人・社内の中継・システム自身・Notion)の組み合わせの7通りです。
比べる軸は、社外からの入口・自動で回るか・取れるデータ・お客様の側の準備・止まりにくさ・ほかの基幹システムへの広げやすさの6つにしました。Notion から取りに行く形は、社外からの入口が要るので順位を付けませんでした。
最初の推奨は、社内の中継が API で読む形でした。運び手は、お客様のご指摘で、社内に既にある連携の道具を使う形になりました。
その後、システムの開発元のご回答で、外から使える API が無く、API の開発と認証の整備が要ると分かりました。決まった時刻のファイルの出力にも、ファイルを転送する仕組みが別に要ると分かりました。
そこで、推奨の取り出し口を、API からデータベースを直接読む形に置き換えました。読むのは、社内の既存の連携の道具です。
データベースを直接読む形は、表の構成が変わると直しが要ります。システムを改修するときに、読む表への影響も開発元に確かめていただく形を提案しました。
基幹システムへの書き戻しは前提にせず、読み取りで効果を確かめてから、費用に応じて決める形にしています。この案件は、2026年10月の時点で方式の提案までで、まだ作っていません。
連携が正しく届いているかは、件数だけでなく値で確かめます。弊社は次の順で照合しています。
4は、弊社の事例1で列の食い違いを見つけた確かめです。文字化けも無く件数も合うのに、中身が別の列と同じ値だった食い違いは、2〜3だけでは見落とします。
件数が少なく、一度きりの移行か、たまの作り直しで足りるなら、CSV の取り込みで自力で足ります。社外から届くクラウドのサービスのデータなら、Workers の同期を自社で書く道もあります。
一度きりの移行の進め方は、Excel の台帳を Notion へ移す進め方にまとめています。
自力の壁は次の3つです。
外注の分かれ目は、方式を決める前の確かめと、受け入れの照合を、自社で持てるかです。外注するなら、見積もりを比べる前に次の3点を確かめてください。
ゴムマリでは、基幹システムと Notion をつなぐ連携の設計・構築・受け入れの照合(件数・値の一致)・保守を、システム連携・API 開発として承ります。
基幹システムが相手のときは、要件を伺ってから価格をお伝えします。
書き込み先の Notion のデータベースの設計と構築から頼む場合は、業務データベースの開発・構築(Notion 対応)で承ります。料金は初期30万円から、保守は月3万円から、期間は2週間からです。
進め方は相談からご連絡ください。
Notion の構築で頼めることの全体は、Notion の構築と開発にまとめています。
つなぎたい基幹システムを1つ選び、3つを書き出してください。動く場所と社外から届く口があるか、件数と変わる頻度、基幹から消える行があるかです。
1つ目の答えで方式の候補が絞れ、2つ目と3つ目で同期の形が決まります。そのうえで、受け入れの照合の5つの手順を、連携を作る前に決めておきます。
Notion の API で多くの行を送るときの止まり方は、Notion API が 429 で止まる理由とNotion API で一括登録すると重複行ができる理由にまとめています。
関連記事: Notion API で長い文が 400 で拒まれる理由/Notion Workers の同期で日本語が1文字だけ化ける理由
ワークスアプリケーションズで大手企業向けERPの営業と導入を担当し、外資系SaaS企業と国内大手放送局で販路と新規事業の立ち上げ、AI学習用データを扱うAIスタートアップ2社でマーケティングと営業を担った。2024年10月から生成AIの実装に入り、いまは大手企業の現場で、AIエージェントを要件定義から運用まで手がけている。
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Excel の台帳を Notion へ移すには、表の形とキーを決め、型を決めてリレーションと一緒に取り込み、数式と集計を作り直してから、件数・キー・値・先頭のゼロ・空の値・リレーション・計算の結果の7つで照合します。Notion の公式ヘルプと API の文書の決まりと、弊社が管理表の約2千明細を移し、Notion で計算した残が移したすべてのロットで元の表と一致した照合の手順でまとめます。
活用ガイドNotion AI に書類を作らせて照合するときは、手順を Notion AI への指示書、読めば決まる処理を添付のコード、1回ごとの結果を記録のデータベースに分けます。弊社の導入の事例の試作では、同じ題材で、文章の指示は発注番号を3回のうち2回誤り、添付のコードは2回とも誤りませんでした。分け方の問い、進める手順、誤りを仕込む照合の進め方を、弊社の記録でまとめます。
FAQ
Workers のコードは Notion のクラウドで動き、外部の API へ要求を送ります。社内のネットワークの中だけで動くシステムは、Notion のクラウドから届く口が無いと読めない、と弊社は見ています。その場合は、社内のプログラムや連携の道具から Notion の API へ送る形にします。
毎回全行を基幹と突き合わせる同期なら、手で直した値は次の同期で基幹の値に戻ります。差分だけを送る同期では、送られない行の値はそのまま残ります。Workers の同期では、同期する列はそもそも手で直せません(Notion の文書)。Notion の側で書き込みたい列は、同期しない列として別に足します。
Notion のヘルプでは、CSV の取り込みは行を足すだけで、既存の行は更新しません。毎回取り込むと、同じ行が増えていきます。一度きりの移行か、毎回データベースを作り直す使い方に向きます。
読む人が見る間隔と、毎回の書き込みの量で決めます。弊社の事例では、同期のたびに全件が入れ替わる種類の行があり、毎日では書き込みが多すぎるため、お客様の判断で週1回にしました。Workers の同期は、5分から7日の間で間隔を選べます。
基幹システムが相手のときは、要件を伺ってから価格をお伝えします。