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法的要求事項一覧​表テンプレート【エクセル無料】順守評価の​記入例つき

法的要求事項一覧表の Excel の雛形を無料で配ります。条項・閾値と自社の値・当てはまり・頻度と期限・順守評価の結果と記録を1行に持ち、期限切れと条文の再確認は色で分かります。架空の工場の15行の記入例、欄ごとの書き方、ISO の箇条と条文の在りか、Excel で回すときの限界をまとめます。

著者: 村山 悠太(ゴムマリ) 最終更新: 2026年11月

表計算の帳票「法的要求事項一覧表(順守評価つき)」。対象・法令名・条項・当てはまり・頻度と期限・次の期限・期限までの日数・評価結果の欄に、架空の工場の7行が書かれている

この記事でわかること

  • 法的要求事項一覧表の Excel の雛形を無料で配る。条項・閾値と自社の値・当てはまり・頻度と期限・順守評価の結果と記録を1行に持ち、期限切れと、確認日から365日を過ぎた条文は色と印で分かる
  • 記入例は架空の工場の15行(当たる12・当たるかもしれない2・当たらない1)。条項の欄は、e-Gov 法令API の条文と環境省の告示の本文で、14行・49か所の語を確かめた
  • 弊社の試作では、架空の工場の候補45行のうち19行が「当たるかもしれない」に残った。自社の値が足りないだけの行は5行で、残りは開いていない市の告示や条例、行政の運用の確認が絡んだ
目次
  1. 記入例の画面: 架空の工場で15行を書いた
  2. ダウンロード: フォームを送ると、お礼のページから Excel を落とせます
  3. 項目ごとの書き方: 閾値と自社の値を並べる
  4. 記入例の読み方: 不順守・確認中・要再確認の行
  5. 根拠: ISO の箇条と、条文の在りか
  6. 弊社の試作で分かったこと: 「当たるかもしれない」が多く残る
  7. Excel で回すときの限界
  8. 外注する場合と次の一歩

法的要求事項一覧表は、拠点に当たる法令の義務を1行ずつ並べ、当てはまりの根拠と順守評価の結果を残す表です。この記事では、記入例つきの Excel の雛形を無料で配ります。

雛形は、条項・閾値と自社の値・当てはまり・頻度と期限・評価結果・確かめた記録を1行に持ちます。期限までの日数と、条文を1年以上確かめていない行には、数式で色が付きます。

この記事は、ISO 14001 や ISO 45001 の順守義務と順守評価の記録を作る、工場・事業所の環境と安全の担当者に向けて書きます。

記入例の​画面:​ 架​空の​工場で​15行を​書いた

記入例のシートは、電子部品を組み立てる架空の工場(常時使用する従業員350人)で、15行を書いた見本です。会社・工場・数値・日付は、すべて架空です。

15行の当てはまりは、当たる12行・当たるかもしれない2行・当たらない1行です。評価結果は、順守9行・不順守2行・確認中3行・該当なし1行です。

区分は、環境が13行(大気汚染防止法から騒音規制法までの12行と、所在地の条例の1行)、労働安全衛生が2行(有機溶剤中毒予防規則)です。

設備と数値の多くは、弊社が法的要求事項一覧表の作成のサービスを作るときの試作で使った、架空の工場から借りました。有機溶剤の2行と、日付・担当・評価の値は、この記入例のために置いた架空の値です。

条項の欄は、2026年11月2日に e-Gov 法令API で取った条文(告示は環境省が公開する本文)で、14行・49か所の語が条文にあることを確かめています。

ダウンロード: フォームを​送ると、​お礼の​ページから​ Excel を​落とせます

雛形は法的要求事項一覧表テンプレートのダウンロードのページから、無料で落とせます。会社名・お名前・メールアドレスを送ると、お礼のページに移り、「資料をダウンロード」のボタンから落とせます。

ファイルは .xlsx の1つで、シートは「この資料の見方」「記入例」「入力用」の3枚です。入力用は空の100行に、数式と選択肢が入っています。

印刷は A3 の横で、幅を1ページに収め、見出しの行を各ページに繰り返す設定です。弊社は LibreOffice で開き、数式が計算されることを確かめました。

項目ごとの​書き方​: 閾値と​自社の​値を​並べる

  • 対象(設備・物質・作業)義務の元になる物を、種類と規模・量まで書きます。「ボイラー」だけでは、閾値と比べられません。
  • 法令名と条項義務と閾値が書かれた条・項・別表まで書きます。大気汚染防止法のボイラーの規模の閾値は、法律ではなく施行令の別表第一にあります。
  • 要求事項何をしなければならないかを1文で書きます。条の見出しを写すだけでは、何をするかが分かりません。
  • 当てはまりの根拠条文の閾値と自社の値を並べます。記入例の 1番の行は「閾値: 燃料の燃焼能力が重油換算1時間あたり50L以上/自社: 60L/時」です。
  • 当てはまり当たる・当たるかもしれない・当たらないから選びます。当たらない行も消さずに残すと、確かめた記録になります。
  • 頻度・期限と次の期限頻度は「6月以内ごとに1回」のように数で書きます。次の期限を日付で書くと、評価の基準日からの日数が出ます。
  • 評価結果と確かめた記録順守・不順守・確認中・該当なしから選び、見た記録の名前を書きます。「確認済み」だけでは、何を見たかが残りません。
  • 条文の確認日条文を最後に原文で確かめた日です。評価の基準日から365日を過ぎると「要再確認」と出ます。

記入例の​読み方​: 不順守・​確認中・​要再確認の​行

記入例の 2番の行は、水質汚濁防止法の指定施設の事故時の措置です。施行令第3条の3の指定物質にトルエンがあり、法第2条第4項の指定施設の定めに量の閾値はありません。

評価では緊急時の手順書を見て、トルエンの流出時の措置と届出先の行が無かったので「不順守」とし、是正の欄に直す期限を書きました。

14番の行は、有機溶剤中毒予防規則の作業環境測定(6月以内ごとに1回)です。前回の測定から6か月の期限を過ぎていたので、期限までの日数が赤くなり、評価結果も「不順守」です。

12番の行の騒音規制法は、空気圧縮機の規模(7.5kW以上・環境大臣が指定する機種は除く)には当たりますが、届出が要るのは指定地域内だけです。所在地が指定地域かを確かめ終えるまで「当たるかもしれない」と「確認中」にしています。

11番の行は、条文の確認日が2025年8月1日です。評価の基準日(2026年10月1日)から365日を過ぎているので「要再確認」と出ます。

根拠: ISO の​箇条と、​条文の​在りか

ISO 14001 では、箇条6.1.3(順守義務)と箇条9.1.2(順守評価)が、この表の元になります(2015年版の番号・J-VAC の誌上講義)。

ISO 14001 は2026年4月15日に2026年版が出ており、6.1.3 は順守義務のままです(JQA の規格改定の特設ページ)。

ISO 45001(JIS Q 45001:2018)では、箇条6.1.3が「法的要求事項及びその他の要求事項の決定」、箇条9.1.2が「順守評価」です(JMAQA の解説資料)。

規格の本文は、この記事と雛形には写していません。雛形の欄は、規格の要求ではなく、法令の条文を1行ずつ確かめるために弊社が決めた物です。

法令の条文は、e-Gov 法令検索で原文を開けます。雛形の「条文の場所(URL)」の欄には、記入例の行ごとに、閾値か要求の細目が書かれた法令(政令・省令・告示を含む)の原文の URL を入れました。

フロン排出抑制法の点検の頻度は、法律ではなく告示(第一種特定製品の管理者の判断の基準となるべき事項)にあります。記入例は、環境省が公開する告示の本文で確かめました。

弊社の​試作で​分かった​こと​: ​「当たるかもしれない」が​多く​残る

弊社は法的要求事項一覧表の作成のサービスを作るとき、設備11件・物質3件の架空の工場に国の法令を当てる試作をしました。県の条例は本文を開けず、県のページの記載で閾値を書きました。

候補は45行で、当たる14行・当たるかもしれない19行・当たらない12行でした。19行のうち、自社の値が足りないだけの行は5行でした。

値の不足と、開いていない市の告示や条例が重なる行が4行、残る10行は行政の運用の確認か、開けなかった・開いていない規定によるものでした。

自社の値が足りなかったのは、洗浄槽の液面の面積、発電機の燃料タンクの有無と容量、排水の最大の日量と水質、年度の冷媒の充塡量などです。

雛形で閾値と自社の値を並べるのは、足りない値を表の上で見えるようにするためです。足りない値は「是正・確かめる点」の欄に書くと、次の評価で埋められます。

Excel で​回すときの​限界

雛形の作りで言える限界は、次の4つです。

  • 改正「要再確認」の印は、確認日からの日数で出るだけで、改正があったかは見ません。改正で条文が変わった行は、表を見ても分かりません。
  • 拠点雛形は、1つの拠点を1枚の表で持つ作りです。拠点ごとに写すと同じ法令の行が写しの数だけでき、1か所を直してもほかの写しは変わりません。
  • 担当雛形には、変更の履歴の欄がありません。誰がいつ評価結果を書き換えたかは、表に残りません。
  • 年度評価結果の欄は1行に1つです。上書きすると、前の年度の値は表に残りません。

Excel の台帳をデータベースに移すかの見分け方は、Excel台帳のデータベース化にまとめています。

外注する​場合と​次の​一歩

拠点の設備と物質から、当たる法令の候補を洗い出す作業は、ゴムマリの法的要求事項一覧表の作成で承ります。対象は、国の環境の法令と、消防法の危険物の規制です。

拠点と設備の一覧、取扱い物質の一覧、届出の控えを受け取り、条項・頻度と期限・根拠(条文の場所と、閾値と御社の値)つきの一覧にしてお返しします。点検表の型と、確かめる点の一覧も添えます。

当てはめるのは国の法令(法律・政令・省令)までで、条例は、当たりそうな分野を確かめる点として挙げます。当たるかの最終の判断は、御社が行います。

料金は20万円から、期間は1〜2週間です。進め方は相談からご連絡ください。

条例まで当てはめて一覧を最新に保つ仕組みにするなら、AIエージェント導入もあります。

まずは記入例のシートを開き、自社の設備を3つ選んで、入力用に「対象」と「当てはまりの根拠」の自社の値を書いてみてください。閾値と比べられない値が、確かめる点になります。

関連記事: Excel台帳のデータベース化/法務・コンプライアンスのAI活用

この記事を書いた人

代表 村山悠太のポートレート

村山 悠太(ゴムマリ代表)

ワークスアプリケーションズで大手企業向けERPの営業と導入を担当し、外資系SaaS企業と国内大手放送局で販路と新規事業の立ち上げ、AI学習用データを扱うAIスタートアップ2社でマーケティングと営業を担った。2024年10月から生成AIの実装に入り、いまは大手企業の現場で、AIエージェントを要件定義から運用まで手がけている。

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工場・事業所の設備と取扱い物質の一覧から、当たる国の環境の法令と消防法の危険物の規制の義務の候補を、条項・頻度と期限・根拠(条文の場所と、閾値と御社の値)つきで一覧にして返します。点検表の型と、確かめる点の一覧も添えます。

20万円〜(1〜2週間)

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FAQ

よく​ある​質問

ISO 14001 の認証を受けていなくても使えますか?

使えます。雛形の欄は、法令の義務・当てはまり・評価の記録で、規格の様式ではありません。ISO 14001 や ISO 45001 の順守評価の記録に使う場合は、評価の頻度と方法を自社の手順に合わせて決めてください。

記入例の15行を、そのまま自社の一覧にできますか?

できません。記入例は架空の工場の値で、自社に当たる法令は、設備の種類と規模、物質の量、所在地で変わります。記入例は、欄の書き方の見本としてお使いください。

当たらない行も残すのはなぜですか?

当たらないと確かめた根拠を残すためです。記入例の 6番の行は、多量排出事業者の閾値(前年度の産業廃棄物の発生量1,000トン以上)と自社の77トンを並べ、毎年度の発生量で見直す行にしています。

雛形の利用に費用はかかりますか?

雛形は無料です。ダウンロードのページで、会社名・お名前・メールアドレスを送ると、お礼のページに移ります。そのページの「資料をダウンロード」のボタンから落とせます。

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