課題
製造マニュアルの多言語化には、原文と訳文を文単位で対応づけた「対訳データ」の整備が欠かせません。しかし機種ごとに章立ても用語も異なり、そのたびに人手で時間をかけて整備し直す——属人的で、終わりのない作業になっていました。
やったこと
まず実データで対訳データ構築のパイプラインを作り込み、品質の出る手順を確立。そのうえで工程を機種に依存しない形につくり直し、現場が自分で回せる専用ツールにまとめました。新しい機種は「自動で章立てを検出 → 対応表を目視で確認 → 生成」の3ステップで処理できます。サンプリングではなく対象を全件精読する検証の規律も組み込みました。
納品物
対訳データ構築の専用ツール一式(運用手順書つき)と、品質検証レポート。実データでの検証では、抽出・統合の工程は人手の成果物をそのまま再現し、文の対応づけの整合精度は9割超を確認しています。
その後
「人が居なくても回る状態にして次へ」——FDEの完成形である“仕組みを残す”ところまで到達しました。機種が増えても現場が自走でき、当方が都度入る必要がありません。繰り返し効いた型は、ほかの文書領域へも広げられます。