課題
診療と並行して、SNS・口コミ返信・地図対策(MEO)まで院長が手を回すのは現実的でない。かといって外注は品質と医療広告ガイドラインへの配慮が不安——集患業務の続かなさが課題でした。
やったこと
集患業務をAIエージェントの運用に乗せました。投稿・返信の案はAIが作り、表現はガイドラインの観点でチェックしたうえで、院長はスマホで承認するだけ。
難しかったこと
下書きは、どこにも書かれていないことまで埋めてしまう。 案内の細かな手順のように、公開されている情報にない事柄を、AIの案はもっともらしく書きます。作った本人の見直しでは取り切れなかったため、記載のある事実だけで書く規律を決め、作成に関わっていない別の目で原文と一件ずつ突き合わせる工程を挟みました。
書いてよい表現かは、感覚では決められない。 医療広告のルールでは、資格の名乗り方や効果の書き方に制限があります。資格の種類によって広告に出せるかが決まるため、原稿の段階で毎回その一次情報にあたり、出せない表記は外しています。
「返信しない」と決めた口コミもある。 未返信を機械的に拾う作りにしたところ、院長と相談のうえで触れないと決めていた口コミまで案が上がってきました。機械から見た未対応と、運用として意図した保留は別物です。合意した例外は仕組み側の除外条件として持たせ、案を作る対象から外しました。
納品物
集患業務の運用体制そのもの。構築して終わりではなく、運用として回し続けています。
その後
運用継続中。効果の実測と改善を回しています。
同じ型が効く業務
「専門職が、本業の合間に外向きの発信を続けられない」構図は、クリニックに限りません。士業の事務所、店舗の口コミ対応、少人数の企業の採用広報など、専任を置くほどではないけれど、止めると効きが落ちる業務に同じ組み立てが当てはまります。
この案件で効いたのは、AIにすべてを任せることではなく、判断が要る一点——公開してよいかどうか——だけを人に残し、残りを運用に載せたことでした。あわせて、業界のルールで書けない表現がある領域では、チェックの観点を先に決めてから回すほうが、後戻りが少なくて済みました。
集患が大事なのはわかっていても、診療の合間にやるには限界がありました。今は投稿も口コミ返信も案が上がってきて、スマホで承認するだけです。医療広告の表現まで見てもらえるので、そこを気にせず任せられています。
— 院長 お客様の声
